<Under The Sun>



呼吸を繰り返して

樹木と寄り添って

ただ暖かい日差しを感じていよう

纏わりつく違和感も逃げていくはず



どんな静止画より

美しい景色の中に

溶け込めたならそっと目を閉じよう

風になってどんな視点も楽しめるから



そして視界さえ限り無い



感覚が知ってしまった

全てを手にしたようで

何も手にいれていない事





静かに歩き出す

誰の断りも無く

心に綴じられた風はただそよぎ続ける

絡み付く黒い煙だって払ってくれるはず



そして限り無い世界の下



太陽の真下へ駆け出す

今が終わらないように

何回夜に追いつかれても

止まらない

止まれない

止まってしまったならもう

二度と辿り着けない予感が



静かに木霊して

光が混じり合う



いつか追いつける

君の居た今という

過去とも未来ともつかない場所へと

偶然だった道のりを必然に書き換えて



いつも見ていた景色

何も無い全てを手に





…夢から覚めて

そっと目を開く

木漏れ日が描きだす道をなぞっていこう

もうこの絵はそのままではいられないから



そして今日が続いていく

止まらずに

続いていく…